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反応さえないまま…
時は刻々と過ぎ行く
「何者だ…」
もう一度試みたが返答しない
俺の反射神経ならば、窓を蹴り破り
得体の知れないものを捕らえられるだろうか?
…殺れ…
獣の部分が、そう囁いた…
咄嗟にそのものが居るであろう窓を見る
「!!」
白い物体は太陽に照らされ反射し
俺の視界を奪い、眩しすぎて真っ直ぐには見れない
手の甲で目を隠し
指の隙間からそのものを見た
金色の鋭い眼光
反射していたのは白い毛皮
正に獣そのものだ…
しかし奴は俺には無い翼を背負っている
長年この森を守ってきたが…
こんな奴…初めて見る…
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