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『…何者ですか?』
「イイヤ大丈夫だ 大したものではない」
『そうですか……』
マリアを脅えさせてはならないと、この場嘘を言って安心させた
『キャー!』
「ナッ!何事だ!」
マリアは悲鳴をあげて、顔を手で覆って隠したが
指の隙間から見え隠れしてる頬や耳は真っ赤に染まっている
しかし、キョロキョロと辺りを見回すが何も無い
「いったいどういうつもりだ!」
奴が戻ってきたのか?
先程の脅威が頭の中で行き交い始めると
狼は、また更にマリアを責め立てる…
「何事だと聞いている!答えろ!」
怒鳴った瞬間指の隙間から零れ落ちる涙……
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