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『ねぇ龍太？龍太は僕の事好き？』
唐突に質問をしてきた亀ちゃん。
どうして今更そんな事を聞いてくるのと思いながら、僕は大好きだと答えた。
『…うん、そうだよね。僕も龍太の事凄く好きだよ、大好き…』
だけど、僕の事が大好きだと言う亀ちゃんの顔はどこか寂しげで…。
『でも…ね』
しばらくして喋り出した亀ちゃんの声は震えていた。とても辛い事を考えているみたいな顔で僕から視線を外して。
―聞きたくない―
何でか不意に頭をよぎった思い。
―聞いてしまえば二人の幸せな時間が終わってしまう―
僕は焦燥に駆られた。
言わないでと、それ以上は言ってはいけないと叫ぶように口を開いた。
でも亀ちゃんの方が先に喋りだしてしまった。
『龍太…、僕達には一生こないんだよ…、明るい未来は…こないんだ』
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