おとずれて

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僕は慌てて、ネコが入っていた森に足を踏み入れた。 森の中は…木が生い茂っており、太陽の日差しがあたらず昼間というのに森の中は薄暗く辺りを包み込んでいる。 草が腰のところまで生え伸び雄馬の足に絡みついては…その足取りを遅らせていた。 遠くで鳴く鳥なのかわからぬ鳴き声が不気味さを増しているようにも思え、雄馬の心を不安と焦りが満たしていた。 ネコはそんな道無き道をスキップしながら歩いている。 まるで草がネコに道を作ってあげているような、そんな風にも雄馬の目には映っていた。 なんなんだ…このネコは……💧💧 しかも鼻歌まで歌ってやがるし…💧 ホントにネコなのか… 心の中で一人ツッコミをいれたくなるほどだ。 「いやいや!歩いてる時点で普通のネコじゃないでしょ!!」 誰に言うまでもなく雄馬は目の前のネコをジッと睨みつめる。
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