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最悪な日々 1⃣
『今日も明日も死んだ日だ』
ガタンッ
乗ってるバスが大きく揺れてハッとした。
しかし蒸し暑い、雨が降ってる訳でもないのに。
今日も最悪な日だ…
「遅刻だ、和也。理由を言いなさい」
担任の先生が出席簿で俺の頭を軽く叩く。
「…寝坊…」
先生は、またかというような顔をして、授業を始めた。
フンッ、本当は俺の遅刻なんてどうでもいいだろ?
一応生徒を注意したって感じ。
あんたも同じだな。
「和也、私、昨日電話したのに~、次の金曜は遊べる?」
図々しくまた隣に座ってきやがった。
もうお前に興味ないんだよ。
「ムリ」
即答した。
「ちょっと、最近冷たくない?」
ウザイ。
「梨華、馴れ馴れしいんだよ。もう話かけんな」
梨華はショックを受けて席から去った。
このくらい言わなきゃ分かんねぇのか。
バカじゃねぇ?
コイツ死にやがれ。
夜眠れなくて外に出た。
コンビニに行って後悔した。
客の中に梨華がいる。
目が合ったがシカトだ。
梨華は中学から俺につきまとってる。
付き合ってた訳じゃないがヤリたい時だけの女、高校に入って勘違いして、今じゃ邪魔で仕方ない。
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