456人が本棚に入れています
本棚に追加
それから何日か経ったが、冬佳にお見舞いは誰も来ない。
冬佳もあれから口を聞いてはくれなかった。
カウンセリングを受けてはいるが、何1つとして改善していない事に剛知は頭を抱える。
カウンセラーの話しによると、冬佳は何を聞いても応答無し。
仕方ないので薬物治療を続けているが、病状は変わらないと言う。
「じゃぁ、元田君お先に。」
日勤を終わらせ、先輩達が帰宅して行く。
「あっ、お疲れ様です。」
この日、剛知は夜勤。
外では激しい雷雨が降り注いでいる。
剛知の気持ちは余計に重苦しい。
最初のコメントを投稿しよう!