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「元田君、一緒に休憩にしない?」
「あっ…ありがとうございます。」
剛知が患者さんのカルテに目を通していると、先輩看護士達が休憩に誘ってくれた。
「元田君が来てくれて本当に助かるわ~」
先輩の看護士やドクターが認める程、剛知はよく働く。
「そんなこと無いですよ。まだまだ仕事も出来ないし。」
大きな病院の中で、剛知は小さな精神科病棟の看護士だった。
小さい病棟には、さほど入院患者もおらず。
定期検診に来る患者が1日に数十名程。
それほど忙しくなかった。
この日までは―…
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