病室の少女

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トゥルルルル… トゥルルルル… 昼下がりに突如鳴り響いた内線電話。 「はい精神科病棟です。」 電話に出たのは精神科の主任看護士、伊丹‐イタミ‐だった。 「ええ…はい…解りました。」 剛知や他の看護士は一時の休息にマッタリとしている。 「皆、休憩中に悪いんだけど…今から内科に入院中の患者がコッチに移動してきます。」 伊丹は1枚の紙を剛知に渡した。 「その患者の担当は元田君にお願いしますね。」 「僕ですか!?」 渡されたのはカルテだった。 「婦長と話し合って決めた事よ。頼んだわ。」
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