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「そろそろ行くかな…」
移動も終わり病室に居るだろう。
そろそろ様子を見に行こう。と剛知は重い腰を上げる。
「403号室だったよね…」
この精神科病棟は本棟とは別になっている小さな別病棟。
1階に玄関と受け付けがあり、2階に診察室とナースステーションが設けられている。
3階と4階に患者が入院する様になっていた。
今本 冬佳が入院している403号室は4階の西側にある角部屋だ。
「はぁ…」
何故か剛知は気が進まずに足が重かったが、気付いた時は403号室の前に立っていた。
患者がどの様な事情を抱えていようと、自分は看護士なのだ。
剛知は気を取り直し、真っ白な扉をユックリと開けた。
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