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「コンチニハ。」
扉を開けると、そこには―
一人の髪の長い少女がベットの上で上半身を起こし、窓の外を眺めていた…
調度、窓は入口から正面。少女の顔は見えない。
「今本 冬佳さんですよね?」
部屋に入り、少女に話し掛けるが反応は無かった。
「僕は元田と申します。今日から今本さんを担当させて頂きますので、宜しくお願いしますね。」
簡単な自己紹介をしても少女は何も反応しない。
振り向いてさえくれなかった。
「今日はイイ天気ですよねぇ。」
沈黙と言う名の静寂が部屋に響く。
剛知は困り果てる。
何も反応してくれない少女。
まだ顔さえ見ていない。
「外に行きたいの?」
その言葉に少女は反応したのか、初めてこちらを向いてくれた―
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