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真『あぁ~…落ちつかねぇ……』
紙に書かれていた席に着き、突っ伏していると、腕をユサユサと揺らされた。
真「んん~っ…何ですかぁ…?」
そこには、いかにもお嬢様な雰囲気を醸し出している子が立っていた。璃桜ちゃんとは違い、若干近づき難い印象を覚える。
???「あなたかしら…? 今日から編入してくる方は…」
真「男の俺がいる時点でそうでしょうが…」
???「そんなことはどうでもいいのです。あなた、私の璃桜ちゃんに何かしたら…どうなるかわかってますわよね…?」
真「なんだよ? 璃桜ちゃんはココに着いたばかりで右も左もわからない俺を、教室まで案内してくれただけだ。だいたいさっきから偉そうに、あんたは誰なんだよ?」
???「まぁ! 私を知らないんですの? 信じられませんね…まぁいいわ。教えて差し上げますわ。私は斎賀紗枝。どうです? 私の苗字、どこかで聞いたことありません?」
真「はぁ? それはあんたと同姓の人が全国にたくさんいるってことか? 山田とか佐藤みたいにさ」
紗枝「違いますわッ! 全く…これだから小市民は…」
真「オイ! 今のは聞き捨てならないぞ!」
紗枝「だって本当のことでしょう? あ、それから背丈的な面でもあなたには『小市民』がお似合いですわ♪」
真「くぅ…俺は身長のことをバカにされるのだけは気に食わねぇんだよ…」
そこに俺達の口喧嘩(?)を聞いていた璃桜ちゃんがあわててやってきて、紗枝をなだめる。
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