第一章

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叔母「さぁさぁ、早く乗っておくれ。今日はあんたが主役みたいなものだから」 真「そんな大げさな…」  こうして車は出発した。家からは約2時間かかるらしく、退屈することを確信していたが、車の設備は意外に豪華で、食事、テレビ付きで、俺を全く飽きさせなかった。 運転手「さて、お楽しみのところ申し訳ありませんが到着いたしました」 叔母「ほら、なに満喫してるの! 着いたそうよ!」 真「叔母さん! また帰りに乗れるよね?」 叔母「何言ってるの! あんたは今日からここの寮に住むんだよ! 荷物は夕方届くから!」 真「へ…? 家から毎朝VIP出勤じゃない…の?」 叔母「甘ったれてるんじゃないよ、ここの学生はみんな寮に住んでるんだから」 真「ってことはみんな家に帰らないってことか?」 叔母「うんうん。それに帰るて言ったってみんなお嬢様だから迎えの車が来るはず。そうしたら今ここにいる校門はどうなると思う?」  そういうことか…確かにそんなことになったら校門は車で埋め尽くされていつか誰かがケガするもんな…。
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