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ヴヴヴ……
いきなり、制服の中で携帯が振動した。私はそれを取ると画面を開いた。
――――メール受信。
画面にはそう書かれていて、私は受信したメールを開いた。
―――――――――――――――
From:麻里乃
Sub:決まったで
本文:
合コンの日取り決まったから、明後日の放課後うちについてきてや。
―――――――――――――――
メールの送信主は私の親友の麻里乃で、内容は合コンについてのものだった。
いつもどおり、至ってシンプルな文面。
このメールが彼女からだと分かるのは、彼女の独特な喋り方――、関西弁からだけだろうか。
「…………合コン、ね」
……すっかり忘れてた。
「そういえば、行く予定だったけ……」
私は麻里乃からのメールを見て、苦笑をしてしまった。
扶仁がキスしてきたからそんなこと頭から吹っ飛んでた、――――なんて言ったら麻里乃は何て言うだろう?
きっと怒るだろうな……
これは黙っとかないと。
後が怖いもの。
私は麻里乃からのメールをそのままにし、携帯をパチンと閉じた。
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