揺れ動く心

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「なっ……!」 扶仁の囁きに、爆発しそうなぐらい熱くなる私。 「な、何であんたなんかと!!」 私は急いでベッドから降り、いつでも逃げれるようにと体勢を作った。 しかし、扶仁はそんなのはお構い無いらしい。 「だって、俺たち年は離れているけど、幼馴染みだろ?」 その証拠に扶仁はゆっくりと私に近付いてきた。 それにつられて、私は後ろに下がった。 「それが何の関係があるっていうのよ……」 ジリジリと扶仁は私に、私は壁に近付く。 しかし、扶仁のことで精一杯な私はそんなことに気付くわけもなく――。 ――――トン。 見事に背中に壁が触れた。 う、嘘でしょう……? 私は全身の血の気がサーッと引いていくのが分かった。 この状況はやばい…… 流石の私でもそれだけは分かってしまった。
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