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――――夕食後。
俺はいつも通り、桜家でくつろいでいた。
何気無く辺りを見回すと、莉央と莉央の母さん、俺の親父がいた。
……莉央の妹がいねぇな。
なんて事を俺はぼんやり考えていた。
莉央の妹はまさに日本人という感じがする奴だ。
本当に血が繋がってるか怪しいくらい二人は似ていない。
年は俺と同じ。
でも、俺は莉央の妹よりも莉央と一緒にいる。
弁当だって莉央の母さんに無理言って、莉央にいつも持たせてもらうようにしている。
莉央が好きだから……
……そういえば、莉央で思い出した。
さっきのは本気で惜しかったな。
俺はガシガシと後頭部を掻くと、先程のことを思い出していた。
莉央があんなにもイライラしている原因を――――。
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