ボクノオモイ

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もし、生きる気力を失ってしまったら、どうなると思いますか? ボクは、すべてを拒絶した。 みんなはそれを、卑怯だと言う。 みんなはボクを、弱虫だと言う。 違う。 そうじゃない。 そう言いたかった。 そう叫びたかった。 でも言えなかった。 口にするとすべてが壊れる気がして。 拒絶することでしか自分を守れなくて。 何も言えなかった。 辛い。 怖い。 寂しい。 痛い!痛い!心が痛い! そう自分の中で叫ぶ日々。 それでもボクは拒絶した。 もう誰も、ボクに近づかないように。 もう誰も、ボクの中に入ってこないように。 だけどその人は、ボクの前に現れた。 そっと暖かい風のように近づいて、俯きふさぎ込むボクの隣に腰を下ろした。 それが出会いだった。 思えば、この時既に恋に落ちていたのかもしれない。
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