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そしてずっと離れたくなかった。
だけど、
「あなたはもう大丈夫だよ」
その言葉を残して、あの人は去っていった。
何で?
どうして?
そんな想いばかりが募る。
次第にその想いは、怒りに変わった。
理不尽だとわかっていたけど、そう想わずには居られなかった。
それほど、あの人の存在は大きかったんだ。
時間は短かったかもしれない。
でもボクにとってその時間はとても大切だった。
なのに何故?
自分本位だってこともわかってる。
でも、ボクには………。
そして、あの人と逢えなくなって、何日かが過ぎていった。
正確には覚えてない。
だって、あの人がいない毎日なんて数えたって意味がない。
そんな事を考えながらボクは生きていた。
ただ存在してるだけ。
でも、あの人に逢ってからすべてに拒絶は出来なくなっていた。
ボクは少し、変わったのかもしれない。
変われたのかもしれない。
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