戦場の医者

第４章 ピヨピヨ

厳しい訓練を乗り越え最終試験までたどり着いた。
最終試験は今まで習った事全てを活かした試験であった。
実技、筆記試験がありどちらも落ちてはいけない、落ちたら最初からか他の道を選ぶしかない。

実技。
……見事合格。
筆記試験。
……あと一点足りなかったら不合格だった。見事合格。

126名が居た教育連隊。
卒業出来たのが93名、33名が脱落。
生き残った私達に赤十字の腕章、ポーチ、バッグ、ヘルメット等が支給された。
嬉しかった私は全身が映る鏡の前で支給された物、全てを装備した。
体を右左にひねり確認し、左腕に腕章を付けた、まるで自分がヒーローみたいな感じであった。

今ここにヒョッコ衛生兵が誕生した。