第6章 本番

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それから平和な毎日を送り、毎日似たような訓練をしていた。 ある日、ひょんな事から「それ」は始まった。 そう、戦争である。突然の事に皆呆然とし、テレビに釘付けであった。 そして1944年6月4日、フランスの海岸ノルマンディーに上陸する作戦が決まった。 敵が待ち構えてる海岸に上陸する…馬鹿げてる話だ、皆そう思っていた。 ついに6月4日が来た、とうとう戦争(本番)である。 だが、「目標は雨と強い風で落下傘兵が降下出来ない。よって今日の上陸は中止だ24時間待機」 その声に兵士達からはガッカリした声が聞こえた。まぁ私達は戦うために訓練し、祖国を守るため兵士になった、だから皆の気持ちはとても分かる。 なぜ落下傘兵が降下出来ないと上陸出来ないのか、それは歩兵が上陸してもその倍の数の敵が居る。上陸する1日前に落下傘兵が降下し、敵をある程度叩いてもらう。すると上陸しやすくなるのである。 だから中止…。 待機は2日間にまで及んだ。 6月6日…作戦決行。
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