第1章 私と彼

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第1章 私と彼

「左、左、左右左」 「第1班、第2班戦闘訓練開始‼」 「この前こいつが…」 「ほら、もう少しだ頑張れ」 私(テイラー)がこのガヤガヤと五月蝿く男たちしか居ないむさ苦しい集団に入ろうと思ったのは、今右隣で煙草を吸っているチャプマンの影響だった。 私は平和主義で人とは喧嘩もした事が無く、常に笑顔で人に接している。 そして、私と全くの正反対がこのチャプマンである。 常に誰かと喧嘩してハイスクール時代も同級生や先輩後輩に恐れられていた。 そんな私達が親友になったのは多分、自分に無いものがあったからだと思う。 よく聞かれるのは、「2人ともいつから友達なの?」 こう聞かれる。 正直いつ友達になったか分からない、気が付けば隣に居る。私も不思議である。 そんな彼(チャプマン)の影響で軍隊に入った、まぁ勧誘されたと言うか強制と言うか…。 平和主義の私が続けられるか分からないが将来の夢も無かったし良いかなと思いつつ基地の門をくぐった。
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