第3章 新たなスタート

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全ての訓練が終え卒業した。 入隊したのが18歳、あれから1年がたった。 この1年間は色々経験した、だが、まだほんの一部でここからが新たなスタートだった。 私はその1年間で衛生兵になることを決意した、理由は人助けしたいためである。 チャプマンは歩兵になりたいって1人で叫んでいた。 いかにも彼らしい希望だ。 私は合衆国陸軍第75衛生教育連隊に配属され、チャプマンは合衆国陸軍第82教育連隊に配属。しばらくチャプマンとは会えないのが寂しいが。 私が配属された部隊には126名の同期が入り、全員が衛生兵になれる訳ではなかった。 私は衛生の知識はほとんど無く人一倍頑張らなくてはいけなかった。 毎日が私にとって辛い訓練だった。 衛生道具や薬の名前、人工呼吸に人工マッサージ、野戦外科手術用キットの使い方、モルヒネの使い方、傷病カードの記入の仕方、包帯の種類等色々あり全て衛生兵用マニュアルに記されている。 これらを全て覚え瞬時に手当てをする。他の皆は元から衛生兵になりたいから知識はあるだろう、私にとってはかなりの不利であった。
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