~流桃~

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お婆さんがいわゆるアラサーの頃、お爺さんと出会いました 男女合同不純異性交遊会(今でいう合コン)という、それは運命的な出会いでした 明らかに幹事の子に、ルックスが自分より下だと思われていた私 喋りもヘタでもう居ても居なくても変わらない、ワッキー級のポンコツだと思われていた私 ハンバーグを引き立てるにんじんグラッセ…いや、誰も食べやしない邪魔くさいパセリくらいにしか思われていなかったそんな私に 優しく声をかけてくれたのが、男性5人の中で1番のイケメン、N○WSで言ったら山Pくらいぶっちぎりのイケメンだったお爺さんでした(ご本人はもう脱退しましたが) その時幹事のマツコ・デラックスは、殺気を帯びた鋭い眼光で私を睨み付けていました いつもならその眼差しに怯えるお婆さんも その日ばかりはマツコなのかイベリコ豚なのか、区別ができないほどに高揚していました 宴もたけなわな頃、お爺さんはみんなの目を盗んで『これから二人でイイコトしない?』とお婆さんに囁きました お婆さんは頬を赤らめて頷き、二人はそろっとその場を抜け出し、愛宿(ラブホテル)へとしけこみました
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