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猟滋が疑問に思いつつも、従業員が明華に言われた通りのジャケットを持ってきた。
従業員「お待たせいたしました。では、こちらを。」
猟滋「あ、あぁ。すみません。ありがとうございます。」
若干不安になりつつも、ジャケットに手を通す猟滋。
猟滋「ど、どうだ…?」
明華「うん!思った通り。似合ってる。じゃあ悪いけど、彼が来てる服全部頂戴。」
従業員「かしこまりました。」
猟滋「お、おい明華!俺こんな高い服買えないって!」
明華「だから、私が持ってあげるから大丈夫だって言ってるでしょ。ほら、いつまでもそんな所にいないで行くわよ。」
猟滋「あ、あぁ…。」
猟滋の気の弱い返事と共に、レジに向かう2人。
そして、レジに到着し猟滋の目に付いた金額に驚愕する。
猟滋「1、2…、えっ…?えぇっ!?に、20万!?!?」
明華「もうξ一々大きな声を出さないでよ。恥ずかしいなぁ。」
猟滋「だ、だってお前。」
明華「大丈夫だって言ってるでしょ。はい。これを雪夫にツケといてちょうだい。」
従業員「かしこまりました。本日はありがとうございました。」
猟滋「(あぁ、なる程。大丈夫って言った理由がわかった…。とは、言え。いいのか?俺なんかが、20万もの服を。)」
猟滋は完全に落ち着きを失った。
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