・明華'S Love Story

10/30
前へ
/30ページ
次へ
猟滋が疑問に思いつつも、従業員が明華に言われた通りのジャケットを持ってきた。 従業員「お待たせいたしました。では、こちらを。」 猟滋「あ、あぁ。すみません。ありがとうございます。」 若干不安になりつつも、ジャケットに手を通す猟滋。 猟滋「ど、どうだ…?」 明華「うん!思った通り。似合ってる。じゃあ悪いけど、彼が来てる服全部頂戴。」 従業員「かしこまりました。」 猟滋「お、おい明華!俺こんな高い服買えないって!」 明華「だから、私が持ってあげるから大丈夫だって言ってるでしょ。ほら、いつまでもそんな所にいないで行くわよ。」 猟滋「あ、あぁ…。」 猟滋の気の弱い返事と共に、レジに向かう2人。 そして、レジに到着し猟滋の目に付いた金額に驚愕する。 猟滋「1、2…、えっ…?えぇっ!?に、20万!?!?」 明華「もうξ一々大きな声を出さないでよ。恥ずかしいなぁ。」 猟滋「だ、だってお前。」 明華「大丈夫だって言ってるでしょ。はい。これを雪夫にツケといてちょうだい。」 従業員「かしこまりました。本日はありがとうございました。」 猟滋「(あぁ、なる程。大丈夫って言った理由がわかった…。とは、言え。いいのか?俺なんかが、20万もの服を。)」 猟滋は完全に落ち着きを失った。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加