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明華「私と手を繋ぐのが嫌なの…?」
猟滋「いや、嫌じゃないんだけど……。」
明華「だったらつべこべ言わないで言われた通りにする!ほら!行くわよ!」
猟滋「って、おいおい。あんまり服を引っ張るなよ…。(つか、どうしたんだ今日の明華。明らかにおかしいぞ…。)」
その後も猟滋を不安をよそに、強引に手を引く明華。
しかし、デートらしい展開には発展せず夕暮れ時。
先ほどまで先頭をきって、歩いていた明華の足が突然止まる。
猟滋「明華?どうした?」
明華「もう、今日はいい。ここでおしまい…。」
猟滋「おしまいって?何を?」
明華「デート!もう今日はここまででいいから!じゃあね!バイバイ!」
鈍感な猟滋の態度に嫌気をさした明華は、不機嫌になって猟滋の前から去ろうとしたが。
猟滋「ま、待てよ明華。」
明華「何!?何か用!?」
猟滋「あのさ、俺、お前に何か悪い事したかな?」
明華「な、何でよ…。」
猟滋「い、いや。何だか今日ずっと不機嫌だったから。もし、俺何かお前の気に障る事したなら謝るよ。」
明華「な、何でもないわよ!!そ、それよりあんただって、私何かから解放されたんだからそれでいいじゃない!!」
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