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ある午後の昼下がり。
5時間目の授業が始まっている頃、猟滋は屋上でサボっていた。
猟滋「う~~ん!やっぱり村瀬の数学はサボるに限るな。はぁ~あ。」
猟滋が屋上で寝ようと1人の空間を楽しんでいたが、すぐにその空間は崩される。
明華「やっぱりここだったのね。」
猟滋「よう、明華。お前も数学サボリに来たのか?」
明華「あんたじゃないんだから。そんなんわけないでしょ?村瀬があんたを呼んでこいってうるさいのよ。」
猟滋「あぁ、残念。俺は文系に生きる人間だから数学は必要としないんだ。だから授業は受けないって村瀬に伝えておいてくれ。」
明華「ムチャクチャ言ってるんじゃないわよ!ほら、私も一緒に村瀬に話してあげるから授業に戻るわよ。」
猟滋「えぇ~、めんどくさいなぁ。大体数学なんて単純計算が出来ればいいのに、何が悲しくて因数分解を学ばなきゃならないんだ?」
明華「はいはい。数学を受けたくない気持ちは分かるけど、そんな子どもみたいな言い訳しないの。ほら、行くわよ。」
猟滋「(やれやれ、コイツだけには昔から頭が上がらないなぁ。)」
猟滋は明華に連れられて、教室に戻って行った。
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