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父はと言うと寝たままで
｢しばらく寝てればよくなる｣
と言うばかりで食欲も全く無く何を作っても買ってきても残すばかりだった…
ただやはり拭いただけでは気持ち悪いのかあの日の翌日にはお風呂に入った…
もちろんこの頃はまだ１人で入れた。
ただ私はその後に浴室を使うのが嫌で浴室を隅々まできれいに掃除した…
一週間近くなっても全く食欲も無く寝てばかりなので本人は嫌がったが無理矢理に近くのS総合病院に連れて行った。
やはり体力がなかり落ちている…
支えながら病院に入って行った…
父は黙ったまんまで先生の質問にはほとんど私が答えたような気がする。
入院と決まった時には
「わしは帰る！｣
ってかなり怒っていた。
入院は始まったのだが様子を見にくるたびに
｢家に帰る!｣
しか言わない…
しかし食欲は次第に戻っていった。
私がいない時もかなり先生や看護士を困らせているようだ。
慣れとは恐ろしいものであれほど嫌がっていた介護パンツ、パットはこの入院で慣れていった…
ついでに看護士に介護の仕方をいろいろと教えてもらえた事はこの後かなり役に立った。
１ヶ月ぐらいした時に先生より話があるからと連絡が入った。
私は退院の話だと少し嬉しく思ったが…
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