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主治医とどんな会話をしたかは覚えてないが…
認知症の症状がでている
と言う事だった…
自分でもそうではないかとは思ってはいたが歳のせいで忘れっぽくなっているだけで認知症ではないと信じ
少しおかしいと思う気持ちを否定し続けていたがさすがに医者に言われるとかなりのショックがあった。
私には性格も変わってないし会話もちゃんとできる…優しいお父ちゃんそのものであるように思えるが…
日本人の認知症は怒りっぽくなるらしいが父は元々 怒りっぽいのでわからない。
ちょうどTVで野球のオリンピックアジア予選大会をやっていて全く興味を示さなかったのには不思議に思っていた…
1ヶ月ほど寝たきりを病院で続けていたせいで歩行が少し困難にはなっているがリハビリでなんとかなるんではと思った…
「帰りたい」
と父が言うから
「その状態(畳に座った状態)から立てるかい」
と私が言うと
帰りたい一心からか立って見せたり無理にトイレまで歩いて行って見せたりもした…
まるでお父ちゃんはこんなに良くなったんだよと精一杯に演じているように見える…
でも途中で空いている歩行器を見つけすごい嬉しそうに飛び乗った時のホットしている顔を見たらボロがでて何かとても可愛かった…
食事に出てくるデザートのフルーツゼリーを残していて
「お前好きだろうから食べたら」
なんていつも用意してたべる私を優しい目で見ていたりしている事もあった…
しかし主治医は毎日の会話から異変を見抜いていたのかもしれない。
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