入院

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入院し1ヶ月半も過ぎ食欲も戻った。 さぁ!リハビリという段階で父の帰りたいコールは最高潮に達し主治医、看護士は困り果てていた… 父いわく 「リハビリは自分でやる!」 そうだ… 私が思うには家に帰っても寝ながらTVを見て食べてまた寝るの繰り返しになる事は目に見えてるのに… 足も弱るし認知症も… あまりにも父が騒ぎまくるので先生も根負けし通院とリハビリに通う事を条件に一旦 退院する事になった。 リハビリなんか行くわけないのに… 大体 自分ではどこも悪くないし脚力も元に戻ると思っている… 先生はそうなる事を予想していたみたいで退院する一週間ほど前に私を呼び必ず必要になるからと介護認定の診断書を少し重く書いてくれた… 認知症を進行を後らせる薬 アリセプト はこちらの希望で出してもらった。 確かに介護認定診断書は後に必要になりかなり感謝している。 退院の当日 父は私を待ちきれなかったみたいで落ち着かなくまだ来ないから電話してと看護士に頼んでいるくらいだ。 私が着くといきなり 「遅い!遅すぎる!」 と怒られた… 荷物を車にそして父を…やはり足は入院前のようにはいかなくなっていた… 自宅に着くと嬉しそうに微笑みながTV前の定位置に座ってTVつけた。 やはり家が一番落ち着くみたいだ… 二ヶ月近く1人だった家に活気が戻ったようで私も嬉しかった。 しかし…この後しばらくしてはじまる認知症との戦いがあるなんて知る余地もなかった…
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