突然の電話

3/3
前へ
/100ページ
次へ
悲しむ暇もなく葬儀社の一覧表をわたされ部屋を出され 「すぐに決めて下さい。」 と看護士より言われた… そんな気分ではないのに…と思いながらも会社と取り引きがある所に決めた。 その間 看護士たちは父の身体をふいたり綿を詰め(体液止め)全ての荷物をまとめていた。 すぐに葬儀社は到着し父は闘病生活以来 半年ぶりの無言の帰宅になる… 放射冷却現象の底冷えする満月の日で家路につくまでに月明かりが先走る搬送車を照らしなぜか今でも頭から離れない… 多分 一生忘れられない光景だろう。 77歳 死因は肺炎だった…
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加