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「夏緒くん、送って行ってあげなさい」
なんとなく悪い予感はしていたが、ズバリ的中した。
「なんで、俺が…っ」
これ以上、コイツに関わりたくない。
俺の心境をスルーして、後藤は理由を述べる。
「先生達、私もだけど学園祭の準備があるし、女子達も、たぶん衣装作りで忙しいし、手の開いた、小道具作りの男子…って手もあるけど…」
心配気な表情でトリに視線を送っていた後藤、俺を見て話しを続ける。
「まともに逃げる事が出来ないハルカちゃんを任せる事なんて出来ないわ」
ニッコリ。
後藤、微笑した顔が怖い。
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