なぜか『乙女(処女)はお姉様に恋してる』ぽい展開に…

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「それにしても、いきなり男子がこの学園に来るって聞いてびっくりしたんだよ~! 連絡網の通りかっこいいし!」 やはり千恵さんの言ったとうり、連絡網は生徒全員にまわっていたみたいだ。 内容はあれだけど… 三枝は手に持っていた、昼食の乗っているおぼんをテーブルの上に置き、美菜の隣に座った。 「今ね、みんなの話題の中心は棗君なんだよ! ほら、こんな学園にいたら彼氏とか作る機会がないでしょ? だからみんな、まだ見ぬ入学生に期待しているんだ。 私もその一人だよ!」 「ほらいったでしょ? 心配しなくても、友達なんかすぐできるって」 なるほど…確かに友人帳をつくる必要はなさそうだ…棗(なつめ)だけに… 「うん、三枝はもう棗君の友達だから!」 …内心その言葉にホッとする俺でした。 「あ、でも…友達つくりとは関係ないことだけど、一つ問題がある…」 美菜は小さい声でそう言った。 「…問題?」 「お風呂… まだ棗の顔をみんなに知られてないでしょ? 今日誰かに棗が入ってるとこ見られたら…学園に侵入した変態だって思われるかも… この学園は大浴場しかお風呂はないし…」 「風呂ってさ…男湯と女湯に別けられてないよね?」 「あるわけないじゃん!ここ女学園!」 そうでした… 「ど、どうしよう…」 「時間をずらすしかないんじゃないかな? みんなが入らない時間に…」 三枝はつぶやく。 かくして、『風呂に入ろう大作戦』は始まった。
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