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一週間前…
「棗~話があるから降りて来い」
パソコンの某動画サイトを使いアニメを視聴していた俺は、母さんの召集を受け一階へと降りた。
リビングには母さんと、なぜか母さんの妹の千恵さんがいた
「何か用?」
「うん、めちゃめちゃ大事な話がある」
というわりには緊張感の一つも感じられない表情である。
「実はね、あんたが受かった西姫高校…あるじゃない?」
「それがどうかしたの?」
「お母さんさ、お金振り込むの忘れててさ~、ごめん!期限過ぎちゃったし棗あそこには入学できないから!」
「あ、そうなんだ……
って!え?えぇぇ?!!」
「母さんも色々と忙しくてね、すっかり忘れてた。」
「ちょ!忘れてたって!!
え、じゃぁ俺浪人生じゃん!!
嫌だよ、中学生で浪人なんて!!!」
「そうね、お母さんもびっくり。」
「びっくり。じゃねぇ~よ!!
どうしてくれんだよ?!!これから始まるはずだった俺の高校ライフ?!!!」
「話は最後までききやがれ馬鹿息子」
いきなり罵声をあびさせられものすごく理不尽だとは思ったが、素直にしたがわないとまた怒られそうだったので、叫びたい気持ちを押し込めた。
だって母さん最強設定だもん。ベクトルを簡単に変えちゃうアクセ〇レータだもん。
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