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「んで、本題なんだけど…。私もこのままじゃまずいと思ったわけよ」
思わなかったらびっくりだよ。
「だからちょっと千恵と相談してたんだけど…、あんた…千恵が学園の理事長やってること知ってた?」
「いや、知らなかった…」
「そう。それでね、千恵が、自分の理事長やってる学園なら、いまからでも入学手続きさせてあげられるんだってさ」
「マジでか!?」
「マジもマジ、大マジ。どうせもう他の学校はどこも手遅れだから、あんたその学校に入学しなさい。」
「…うん、そうだな。こんな状況だから言えることだけど、通えれる学校があるならどこでもいい。だからそこに入学するよ。」
「そう、素直で良い子…」
そう言って母さんは笑った。
あんたのせいなんですけどね!?
「じゃ、資料渡しとくから、入学手続きよろしくね、千恵」
「はいはい…任せといて。
…それじゃ、今日はこれで失礼するけど、棗君準備しといてね…入学前日に迎えに来るから。」
「準備?迎えに来るって?」
「あぁ、その学園は寮生活なの。」
そういうことですか…
「そうだ、大切なこと言い忘れてた。」
「はい?」
「実はその学園、女学園だから」
…へ?!
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