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…てな訳で今に至るわけだが…
意味がわからないし笑えない、誰かここに来て説明してくれ!と言ってたSOS〇の団員のツッコミ主人公の気持ちが今なら少しわかる気がする。
まぁ、俺の場合はさんざん説明されてこの状況なんだけど…
あのとき千恵さんが最後に言ってた『この学園は女学園なの』的な発言を、俺はあの後信じていなかったのだが、二日後に家に届いた様々な資料から、自分が本当に女学園に通うことになるんだときづかされた。
千恵さんがはやくことを進めたのか、そのときにはもう俺の入学は決まってしまっていて、後戻りできない状況だった。
てかこの姫皇学園かなり有名校だってのに、なんで知らなかったんだ俺…世間に疎いな…
一体どうなるんだ、これから…
「緊張してるの?棗君」
隣で千恵さんが、優しくそう言った。
「いや…緊張っていうより…まだ混乱してるっていうか…」
「…そう、でも心配しなくても大丈夫。それに今年から家の娘も高等部に進級するから。」
「千恵さんの…あぁ、従姉妹の美菜ちゃんか…
ん、今進級って言いました?」
「あ、これもまだ言ってなかったわね。この学園は小中高一貫のエレベーター式なの」
「そうなんだ…」
やばい、知らないことが多すぎる。
「それじゃ、中に入りましょうか。」
俺は千恵さんの後に続いて、姫皇学園の私有地に入っていった。
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