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鍵を開けて自分の部屋に入る。
テレビやベッド、机、トイレ…日常生活に必要な道具や電化製品は大体揃っている。
ん?風呂がない…
いや、どこかに浴場でもあるんだろう…俺はそう思い、荷物を置いて、ベッドに飛び込んだ。
「ほんと…疲れた」
溜息をつきながら、天井を見つめる。
これから俺の生活はどうなるんだろう…
正直、期待一割不安九割ってところだ。
「まぁ、なるようにしかならないよな…」
そう言って目をつぶると、次第に夢の世界に落ちていった。
「ん…」
どれくらい眠っていただろうか…。
上半身を起こしたと同時、部屋中にノックの音が響く。
「棗~、入るよ」
美菜の声だ。
頭をボサボサっとかきながら、どうぞーと言う。
「寝てた?」
「うん…」
「そっか…
あ、昼ご飯の時間だから呼びに来たんだけど…」
「そうだな…少し腹減ってるかも…。」
そう言って、ベッドから降りて立ち上がる。
「どこで食べるの?」
「食堂、学園はまだ休みだけど、名前を申請しておいたからもう準備されてると思うよ。だから、行こう」
美菜は笑ってそう言った。
俺は美菜の後ろについていき、食堂へ向かった。
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