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ホームルームが終わり、第四音楽室に入る。
まだ誰も来ていない。
集合まであと一時間も余っているからだろうか。
「…………暇。」
その時だった。
♪~♪~~♪♪♪~~
コントラバスじゃない、バリトンサックスでもない、ユーフォニウムでもない。
力強い金管低音が聞こえてきた。
「第三音楽室から……?」
聞いたことのない音だ。
力強く、でもとてもクリアな低音。
壁一枚の向こう側にはその音を奏でている人物がいる。
そーっとドアを開けてみた。
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