variation 1

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「ごめんなさい、驚かしてしまったようで……」 「いいの、部員でもないのに楽器吹いてた私も悪いから。」 部活に入ってない? 「あの私、二年の柏木深琴です。」 「あら貴女が学校アイドルの?」 学校アイドルだなんて大袈裟な……(笑 「私は三年の東雲陽子。一応転校生!」 私達はよろしくと言って握手した。 ――キーンカンコーン 「あら、そろそろ吹奏楽部も来る頃ね。教室に戻るわ。チューバ、放課後まで置かせてもらうわね。」 陽子先輩は急いで楽器を片付けて音楽室を出た。 「綺麗な人だったな…………。」 握手をした右手には 陽子先輩の手の感触が残っていた。 これは…もしかしてもしかすると 一目惚れと言うヤツだろうか?
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