二人

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遥は常に明るい。彼女が落ち込んでいる姿を、一度も見たことが無い。       過去を振り返らず前だけを向いてる。自分のしたい事に対して、けして妥協しない。 だからなのか、彼女は過去の話をしない。と言っても自分の事についてだが。 逆に俺は、遥には何でも話した。この時はどうだったとか、あの時はこうだったとか…。 彼女は真剣な眼差しで俺の話を聞いて、最後にこう言う。 「慶太の話は本当に面白いネ。」 今考えると、俺はこの言葉を聞きたい為に、どうでもいい様な話をしていたのかもしれない。
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