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『皆様お待たせしました。これからゲームで楽しみませんか?心が踊るような、楽しいゲームを…しかし今回はゲームの参加人数が少し多すぎたようです。なので選考会を行いたいと思います。ルールは簡単、ただこの階段をより早く登って頂くだけです。ゲームに参加出来るのは十名の内、最後まで階段を登り切って頂いた方のみです。皆様、ゲームに参加出来るように頑張ってくださいね』
なんだこれ?
壁に書かれた文字を見て、誰もがそう感じたであろう。
恭子もその一人であった。
ゲームとかマジ意味分かんないし…とっとと帰ってドラマでも見よ。
そう思い、恭子は呆れ交じりで階段に足を運ばせた。
恭子が二段目の階段に足を運んだ時、恭子は足に違和感を感じた。
その瞬間にカチリと床から小さな音がした。
あれ?なんだろ?…なんか踏んだ感じが…
どうやら階段に仕掛けのような物があり、恭子はそれを踏んだらしかった…
「ありゃ?なんか踏んだ…」
「金原さん、何か踏んだよ?」
「ははっ、なんだろね?」
少し笑いながら、恭子が浩太の方を向こうとした時である。…何かが恭子の頬をかすめた…
「えっ?」
恭子には、一瞬何が頬をかすめたのか分からなかったが、直ぐにそれが細長い矢のような物だと気付く…
浩太の顔に刺さった、それを見て…
「あ」
浩太は顔に矢が刺さったまま、一言そう言うと床に倒れこんで動かなくなった。
…浩太…君?
何…これ…?全然意味が分からないよ?どう言う事…浩太君?大丈夫?
恭子にはいきなりすぎて、浩太に何が起こったのかが理解出来なかった。
「う…うわぁ!?」
後にいた他の男の叫び声で、恭子は我に帰った。
そして、浩太の身に起こったことの恐ろしさを…やっと理解した。
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