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「ひより?」
私は校門の横の壁にもたれて地面を眺めていた。
外はすっかり暗くなり、空には星が輝いていた。
街灯の光が道を照らす。
「…陽葉乃」
「待っててくれたの?」
私はコクリと頷く。
「先帰っててくれていいって言ったのに…
遅くなってごめんね」
そう言って陽葉乃は私の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。
「待っててくれてありがと」
陽葉乃は女神のように優しく美しく微笑んだ。
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