三つ葉のクローバー

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「学校、楽しいですか?」 突然何を言い出すんだ、君は… 「楽しいですよ?」 「…いつも笑ってますよね」 「そ、そんなことないです」 「愛想笑いってしんどくありませんか?」 …何言ってるの? 「俺も中学んとき、そんなだったんです」 彼は遠くを見つめて語り出す。 自分のすべてが見透かされているようで、私は恐怖を感じた。 同時に冷や汗が出始める。 「正直、周りに合わせて笑ってればわかんないですよね。 本当は面白くもないのに、楽しくもないのに… 俺は愛想笑いばかりする自分が嫌いで仕方なかったんです」
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