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しんと静まり返る夕方の図書館に身を任せ、私は黙々と勉強に励んだ。
後ろにある窓からオレンジ色の光が差し込み私の背中を照らす。
夕日はどこか寂しげで、今日という二度とない一日を惜しんでいるかのように思えた。
私も少し切なくなった。
「落ちましたよ」
「へ!?」
私は夕日に引き込まれ、ぼーとしていた。
どうやら気付かぬ間に消しゴムを落としていたようだ。
「あ、すみません。
ありがとうございます」
拾ってくれた相手に感謝を告げ、消しゴムを受け取った。
普通ならここまでだが、彼は違った。
「夕日って見てると切なくなりません?」
彼は更に話しかけてきた。
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