失明共有

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「コントロール出来るだと。ならまだ殺戮を繰り返す理由は?」 朝霧は、常におどおどし落ち着きがない。目や仕草に細心の注意を払い話に耳を傾ける。 「ぼ、僕は殺すつもりで能力を使ってる訳じゃないんだ…ただみんなに僕のいた世界を知ってほしかった。唯一僕が持っていた暗闇を共有させてやるつもりだった。光を手に入れた瞬間感じた周囲への嫉み、それに付き動かされ僕はやった。でもね、みんな直ぐに死んじゃうでしょ。誰も僕を分かってくれない。もう、どうしたらいいか全然わかんないよ……」
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