失明共有

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長い沈黙のさなか、確かに喫茶店の前を通り過ぎる朝霧進斗の姿を見た。やはり能力者同士の巡り会わせはすごいな。心の中で詩音が驚く。すぐに席を立ち、会計を済まして、呆然とする黒沢白夜を尻目に静かな笑みを浮かべて奴を追った。朝霧は、一人の女を追っているように見える。おそらく人気のない場所に行ったら彼女を殺る気だ。
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