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夏が過ぎ。
秋が来て。
また過ぎようとした時。
携帯の特別なメール着信音が
鳴った。
携帯に飛びつく。
『来週の文化祭、一緒に
まわって欲しい。』
簡単で短い文章。
尚樹くん、だぁ…。
思わず泣きそうになった。
『うん。楽しみにしてるっ』
こんな短い文章を打つのに
何分かかったんだろうか。
震える手で。
なんでこんなに好きなのか。
って笑えるくらいに好きで。
もしかして運命かなーなんて。
馬鹿なこと考えて。
「大好きだよ…。」
言葉にすると溢れ出して。
返事はないと知ってても
携帯をにぎったまま眠りに
落ちていった。
早いようで長いようで。
楽しみで。
そんな一週間が過ぎ。
私は今、尚樹くんを待っている。
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