始まり

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『ククク……さぁ、古の邪神よ! 今こそ蘇るがいい!!』 一人の男が叫ぶと、柩に絡み付いた鎖が弾け、柩の扉が開く。 その瞬間――― 『ギャッ?!!』 五人の男の首が一斉に撥ねられる。 同時に灯っていた炎も消える。 そして柩の中から、黒い何かが出て来る。 『弱き虫けら共よ……我が封印を解いた事……感謝するぞ』 その何かが言葉を発する。光がない為、姿は確認出来ないが、並大抵でない威圧感が放たれている。 それに反応したのか、蝙蝠が一斉に洞窟から逃げ、更に静寂だった森がざわつき始める。 『さぁ……再び世界を血で染めようぞ』
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