10432人が本棚に入れています
本棚に追加
『ククク……さぁ、古の邪神よ! 今こそ蘇るがいい!!』
一人の男が叫ぶと、柩に絡み付いた鎖が弾け、柩の扉が開く。
その瞬間―――
『ギャッ?!!』
五人の男の首が一斉に撥ねられる。
同時に灯っていた炎も消える。
そして柩の中から、黒い何かが出て来る。
『弱き虫けら共よ……我が封印を解いた事……感謝するぞ』
その何かが言葉を発する。光がない為、姿は確認出来ないが、並大抵でない威圧感が放たれている。
それに反応したのか、蝙蝠が一斉に洞窟から逃げ、更に静寂だった森がざわつき始める。
『さぁ……再び世界を血で染めようぞ』
最初のコメントを投稿しよう!