10432人が本棚に入れています
本棚に追加
始まり
月の光が注せない程、鬱蒼とした森の中。
眠っているのだろうか、生き物の気配がなく、静寂に包まれている。
奥深くを見ると、そこには大きく口を開けた洞窟がある。
『ЫонджфхлГДЧХхйммяютръэ』
すると突然、奇妙な言葉が洞窟の中から聞こえてくる。
洞窟一帯にいる蝙蝠を掻き分け、奥に進入してみると、坊主頭の男が五人、高さ三メートル程で、鎖が絡みつく漆黒の柩を囲んでいる。
その男や柩の周りには、松明があり、蒼い炎が灯っている。
『ЖдшъэизЮклэжпжЦуэъ』
五人の男が続けて、何か呪文のような言葉を唱える。
最初のコメントを投稿しよう!