††死神††

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本来ならば今すぐアレスを捜し出して連れ帰るところだが、最近のアレスはかなり仕事熱心だったため、たまには休ませてやるのも良いかもしれない…。   フレイはそう考え、今回だけは見逃してやることにした。     フレイは気持ちを入れ換えると、目の前の扉を開ける。       「……」       薄暗い部屋の中には20人程度の青年や老兵がおり、扉を開けた瞬間冷たい視線が向けられた。     だが入ってきたのがフレイだと分かると、表情が優しくなったり笑顔で駆け寄ってきたりする。 「「「お帰りなさい隊長!!」」」 「おう、ただいま」 「隊長、オーディン様からの話って何だったんですか?」 若い隊員からの質問に、フレイは一度頷くと視線を他の隊員達に向けた。 「その事で話がある。皆、一度集まってくれ!!」 フレイがそう言うと、隊員達はすぐに目の前に集合した。
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