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「…簡単に言う。ヘイムダル様が戦死なされた」
「!?」
突然の知らせに隊員達は驚愕し、ざわめきが広がる。
「嘘だろ…!?」
「あのヘイムダルのおっさんが……」
「信じられねぇよ…」
隊員達のざわめきは更に広がり、次第に声も大きくなっていった。
「お前達、気持ちは分かるがまだ話は終わってないぞ」
見兼ねたフレイが手を二回叩き、再び注目を集めた。
「…で、今回俺はそのヘイムダルを殺った奴の討伐を任された」
隊員達は何となく予想はついていたのか、互いに顔を見合わせる程度の反応だった。
「だが、ウチらの大将に任せるってことは、相当名のある奴が相手なんだろう?」
「ああ、皆も名前くらいは聞いた事があると思う。今回の相手は“ヴァルキリー”だ」
「!!」
さすがに今回は予想していなかった者が多く、中には落ち着いている者も居たが、それは明らかに少数派だった。
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