282人が本棚に入れています
本棚に追加
「ヘイムダルは我が軍では上位の腕前を持っていた。そのヘイムダルが殺られたのだぞ?となると…私を除いては、我が軍最強の"死神"と呼ばれるお前しかいないだろう?」
「ッ!!」
死神とゆう言葉にフレイは顔を歪めた。
「"死神"と"ヴァルキリー"…どちらも死者の魂を狩る神の名前か……ピッタリだな…」
フレイは皮肉混じりにいう。
「そう卑屈になるな。敵はどう思ってるか知らんが…少なくとも、私達はお前の事を信頼している。頼む!ヴァルキリーの件、引き受けてくれないか?」
オーディンはフレイに頭を下げる。その姿は王としてではなく、一人の友のように見えた。
フレイは頭を下げるオーディンを見て溜め息を吐くと、わかりました…。と言った。
「ヴァルキリーの件、引き受けさせていただきます」
「本当か!?」
今後はフレイが頭を下げる。フレイが肯定したのを見て、オーディンは満足げな笑みを浮かべた。
「では、私は隊員達にこの事を知らせてきます」
「うむ。ヴァルキリーの件、任せたぞ」
フレイは一度礼をして、王室を立ち去った。
最初のコメントを投稿しよう!